誤植(ごしょく)。
デザイナーやコピーライターが恐れるもの。
誤植とは、印刷物において「文字が間違えたまま印刷されてしまったもの」のことを指します。
印刷物は何万円・何十万円、時にはウン百万円も掛けて刷りますので、たとえ文字が間違っていたとしても簡単に刷り直しなどできません。
そのため、クライアントさんはもちろん、デザイナーやコピーライターは、ひと文字ひと文字、間違っていないか何度も確認します。カタログなどは大変です。小さな文字で商品スペックが入っています。
更に間違えてはいけないものは、値段です。
値段の間違いは許されません。3000万円の値段のマンションを、300万円と告知してしまえば、注文殺到です。
デザイナーの仕事は、その見つけにくい探しものを探すことにも多くの時間を割きます。
今日、パートナーやご主人さんの帰りが遅いようなら、血眼になって小さな文字をひたすら読んでる最中だと思って許してあげてください。
それでもどうしても間違うこともあります。にんげんだもの。
自分がデザインを担当した印刷物が仕上がっても、誤殖を発見してしまうのが怖くて見られない、という人もいるくらい。
デザイナーさんにとって、もっとも怖いもののお話でした。
【Q】文章のなかに誤植がひとつあります。見つけられますか?
【A】本文中にある「誤植」の文字のうち一つが、誤「殖」になっています。
Staff
- Text/6B
- Illustration/アツダマツシ