写真は島根を中心に活躍する山田泰三さん（ゆく写真館）。
演出や設定をすることなく、中村ブレイスさんまわりの日常をドキュメンタリーに撮り歩きました。

デザインは、これまでの事業の積み重ねてきた誠実さや優しさ、そして石見銀山のロケーションにも合ったものでないといけないと考えていて、遊びすぎず誠実で、でも都会の企業にも負けないサービスを提供するクオリティ感を、中村ブレイスさんらしいトーン＆マナーで制作しました。

基本的な背景色は、ブレイスさんの作る人工乳房・補正具を想起させ、人肌の体温を感じるようスキンカラーに。
そこに落ち着いたカラーが入る事で、ひととひとの間に鮮やかな未来があることを表現しています。

中村ブレイスさんが改修した約60軒の古民家には、町で人気のパン屋さんや中華料理屋さん、リカーショップや雑貨店など、石見銀山での暮らしや観光を支える店舗として活用されています。

そんな中村ブレイスさんのBサイドを紹介するMAGAZINEを設置。
控えめな社風のため、これまで語られてこなかった物語を紹介していきます。

またBtoBの事業のため、なかなか一般の方に伝わりにくい会社のことを、簡潔に伝える「はじめての中村ブレイス」という1ページを作りました。
こちらでは大森町在住の方にイラストやコピーライティングを依頼し、大森町に暮らす方を中心とした「チーム大森」で制作。

約50年の間、私財を投じて再生してきた古民家へUIターンした一芸を持った人びと。
そのチームでデザインを作ることが、これまで中村ブレイスさんが行ってきた活動の1つの結果になると考えて企画しました。

廃墟だらけの過疎の町で、ひとり自宅の納屋で創業した中村ブレイスさん。
50年の渡こつこつとした歩みが、いま色々な希望の光が見え始めていると感じています。